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13坪の本屋の奇跡 [読書]

「オシムの言葉」を書いたノンフィクション作家の作品である。ある人との会話の中で、本を進められたわけでもなく、あっちは知らないだろうが私は知っているというくらいで木村元彦というノンフィクション作家の話を聞いた。その時に僕の返答は「オシムの言葉」は確かわが家の本棚にある。ただ、内容は全く覚えていない。そういう話をした記憶はある。
さて、そんな作家が書いた本を図書館で借りた。あまり期待もせずに読み始めてみると、これが面白い。
大阪のサイズとしては小さな、志としては大きな本屋さんの取り組みや、生き様が書かれた本である。町の本屋さんが、とても理不尽なルールの中でそれでもその場所で咲き続けようとしているのだ。この本屋さんだけの話ではない、町の本屋さんはみんなそういう境遇の中で営業を続けている。チェーンをたくさん持つ大きな本屋ともルールは違う。よくやっているなぁ、この思いはすごいなぁ。これは司書の仕事も込みだよなぁ。そんなことを思いながら読み進めていくと、台頭するアマゾンなどのネット販売にはできなくて、本屋だからできるという作家と読者をつなげる活動についての話になる。こんなことを近所でやってくれたら面白いだろうなぁと思いながら、取り上げられた回の内容がまた面白い。本を読んで学び、作者の話を聞いて学び、作者の話を聞いて本を読むなんて楽しいだろうなと思う。
さて、私の近くにもこんな本屋はあるのだろうか?町の本屋…最近、行ったことない。そして、相も変わらずネットで本を購入してしまう自分がいる。フランスでは国といてアマゾンではなく町の本屋を守ることを宣言したそうだ。ドイツでは本屋の流通形態が日本とは大きく違い、アマゾンよりも本屋のほうが早く本が配本されるそうだ。
日本はこのままでよいのだろうか。町の商店街が無くなって久しい…今では大型ショッピングセンターの中の本屋すらなくなっていく。
本当に大切なものに失ってから気付くことにならないような社会にしていきたい。
ちょっと、町の本屋を探してみようと思う。

いつもリンクを掲載しているが…楽天ではこの本が出てこない。これも業界の圧力なのか??


13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年

13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年

  • 出版社/メーカー: ころから株式会社
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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