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11分間 [読書]

ある人に勧められたセックスについての話。でも石田衣良のように官能小説ではない。一人の娼婦がセックスを通して、愛を理解していく。
誰も娼婦になりたいなんて思わないが、ちょっとしたきっかけが重なることで、若さゆえに道を踏み外す。
11分間の行為は、人により求められるものが違い、そのなかで彼女は本当の愛を探していく。映画のようなエンディングを望み、しかし、エンディングの後を恐れている。
痛みが快感になるときがあり、触れているだけですべてを感じることもあり、性欲だけの行為にもなれば、愛を確かめる行為であり、それが人に言えないがゆえに、自分勝手な理解で納得しようとしてしまう。
深く考え深く理解し、その先にあるものを受け入れていくための物語であった。
さて、これを勧めてくれた人は、とても素敵な人だった。アルケミストから、違う方向性で、愛と人生の深さを教えてくれた。どこかで聞き、どこかで感じた思いは、この小説のなかでも見つけることができたのだ。





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マスタリー 仕事と人生を成功に導く不思議な力 [読書]

どの本を読んだときの参考図書だっただろうか。
図書館にあったので借りることとなった。
多くの偉人たちの経験や資料から、どんな天才も自分の心の奥底にある欲情を信じて10年にわたる絶え間ない努力によって成功者となったのであり、才能や遺伝という言葉だけでは決して語られることはないということを、繰り返し手を変え品を変え書いた本である。
400ページを超えてとにかく長く、人は違えどその努力の日々を綴った文を読み通すのはかなり大変であった。時には文字が素通りしていく感覚もありながら、結論は科学が進歩し努力が無駄であると考えがちだがそんなことはないという最初の数ページと、最後の数ページに書かれていることがすべてだと思う。





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MILK [読書]

石田衣良の短編集。ただの官能小説である。
一つ一つの物語に、性欲のあり方や繋がりかたの違いを感じる。
いつもの僕の小説の読み方は常に自分を重ねながら登場人物の一部となって読み進めていく。そんな僕の読み方は一気に全部を読み進めることはできずに、休み時間にひとつ読んでは余韻に浸っていたのかもしれない。
文字で綴られた物語は、漫画や映像に比べ、より想像をかきたてると感じた。
最後に、この小説は自分で買ったのではない。つかの間の恋をした人からもらったのである。その人にとってはあまり面白くはなかったようである。でも、その人を思いながら読んでる自分は、それだけで幸せになれた。





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教場2 [読書]

以前に読んだ小説の続編である。
読みたいと思ってからかなりの時間がたってしまった。
警察学校での生徒と教官の物語である。
これくらい厳しい環境の中で警察官は自分と向き合って警察官になっていくのだろうが…本当にこんなに厳しいのかな?と考えてしまう。
心理的な苦しみの中で、その人が見せる弱さがうまく描写されているが、やはり最初に読んだ前の小説の上が読んでいるなかでのドキドキは大きかった。
退校願を常に突きつけられながら本当に辞めていくもの、やめずに乗り越えるものがいる。正義を守る人達がこうやって実際に鍛えられ選別されているならば頼もしいのだが。








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アルケミスト [読書]

ある日、傷ついた僕が旅に出た。そして、多くの出会いが僕を助けてくれた。そんな旅は終わってしまったが、そのひとつの出会いがぼくにこの本を与えてくれた。
僕はその旅の中で、すでに多くの勇気付けられる言葉をその人からもらっていた。
この本はその言葉の一つ一つを思い出しながら読むのに最適な本であった。

さて、アルケミストとは錬金術師のことである。鉛を金に変える。
一人の少年は、旅をするために羊飼いとなった。そして小さな恋をしながら、その仕事を全うすることで幸せに暮らすこともできた。でも、少年はちょっとした出会いから人生を大きく変化させていく。自分の感覚を信じ変化を怖れなかった。ひとつの信念を持ったとき人は強くなる。困難を楽しめるようになることを思い出させてくれる。そして、愛とは何かを見つけることでさらに大きな力を身につける。出会う人のなかには、やりたいことを夢のままにして生活する者や、本を読んで理解しようとするが実践しないもの、恐怖で動けなくなってしまう者もいる。そう言うなかで少年は本物の宝を探していくのである。そして最後に彼の羊飼いとしての経験も役に立つのである。人生には意味のないことなどない。意味を見つけ出す努力をするか否かの問題であることを教えてくれる小説であった。

さて、これを読んでいるのは旅を終えた現実世界である。多くの人を傷つける言葉が飛び交うところで、この本と向き合ってきた。この本を僕に与えてくれた人の愛を感じながら、読み進めるには、もしかするととてもよい環境だったのかもしれない。なぜならこの本と、その人の言葉があったから、自分は乱されることなくここにいることができた。
きっと神様からの贈り物だったのだろう。





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