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父からの手紙 [読書]

本屋にふらりと入って、小説を探した。特にどれと決めいたわけではない。なんの用事で本屋に行ったのかも定かではない。

ただ、父と娘の感動ミステリーという帯にひかれて手に取った。

ミステリーだから、事件が起こる。読み始めてみると、父と娘の無上の愛が見当たらない。9年前に起きた事件と、娘の婚約者が殺された事件が平行して走り出す。しばらくはまさに平行で交わりあわない。
二つの事件と、それぞれの当事者。関係者の関係者の過去のいきさつ。読んでいて疲れてしまうくらい話の道筋が見えてこない。さすが長編小説とあるだけのことはある。

ようやく二つの事件が重なり合うようになってからの展開は早い。婚約者の殺人事件は、あれだけ引っ張ってきたのに...こんなあっさりと??と思うくらいだ。

そして、無上の愛の証である手紙は...。現実離れしたもののように感じた。

読むペースも上がらなかったところに、次の読みたい小説を見つけたのが原動力となり、最後まで一気に読み終えることができた。

帯に期待しすぎてはいけない...。





父からの手紙 (光文社文庫)

父からの手紙 (光文社文庫)

  • 作者: 小杉 健治
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/03/14
  • メディア: 文庫



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