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愛するということ [読書]

幸せになる勇気というアドラーの本を読み直していると、「愛とは技術である」という内容とともに、フロムの「愛するということ」という本が紹介された。
そんなわけで、手にとってみた。
読んでみて思うことは聖書のように格言めいたことが多いと、聖書をしっかり読んだこともないのに感じた。「愛とは・・・」という流れである。しかし、自分自身に足らない部分をとてもたくさん気づかせてもらえた。気になる文章を取り出して行けば、かなり書き写している自分が居た。
『愛』の根本には自分への信頼が必要となる。自分を信頼することができれば自分の信念を信じられる。そして、自分が一人で立つことができる人は、他者を信じることができ、他者の可能性を含めて信じることができたなら、その先にある全てのものを愛することができる。
まぁ、たぶんそういうことなんだと思う。そして、技術を修練するためには、今の社会のシステムに埋もれず自分を生きることが必要となる。それは容易いことではない。資本主義経済の中にある交換の原理、「対価としての平等」は「汝自身を愛するように、汝の隣人を愛せ」とは似て非なるものである。資本主義の社会の中で、組織や権力の元で愛という技術を身につけることの難しさの理由も知ることができたように思う。
アドラーと同じく、最後は勇気だ。そして勇気を持つには信念がいる。






愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

  • 作者: エーリッヒ・フロム
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 1991/03/25
  • メディア: 単行本



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