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カフーを待ちわびて [小説]

なんだろうか...読み終わった後に残るこの切ないような気持ちは。旅の道連れに選んだ小説。長い電車の中で読みながら旅をした。
今回の小説は沖縄の与那喜島を舞台にした、モジモジ男の恋の物語だった。不思議な女性、幸はなんともべっぴんさんで、そんなアンバランスな二人が恋をしながら、親友の戯言に振り回されていく物語。
カフーと言うのは犬の名前であるが、沖縄では幸せのことをカフーと言うのだそうだ。そして、幸せと幸を絡ませてのカフーを待ちわびてなのだと思う。
あぁこんなピュアな恋があるのかなと思う一方で、コロナ渦でよんだことで、変にリゾート計画を斜めに読んでしまう自分がいる。やっぱり小説は読んだときの自分や社会的状況を踏まえて読んでしまうから面白い。
そして、原田マハの最初の小説なのだと。こんな物語がふと思い浮かんでしまう彼女もさすがだと思う。
久しぶりに退屈することなくページをめくるのが楽しい小説だった。






カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2008/05/12
  • メディア: 文庫



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