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世界史を変えた13の病 [読書]

新型コロナという言葉を、いやというほど聞く。
知らないことは恐ろしい。見えないことも怖い。恐怖が先行することで、集団ヒステリーのような状態が起こる。不安の幅は人によって違う。それを揃えようとすれば、軋轢が生まれる。それでも、幸せなのは感染症という概念を持っているからだ。決して、何もないところに病気が生まれるわけではないことを知っている。感染症対策をすれば蔓延を防ぐことは可能であることも知っている。感染源のウィルスを特定もできている。それでも、世の中はこれほどのパニックになってしまう。
さて、今回の本はそういうことがわからない時代に何が起こったかを嫌味を交えながら伝えてくれる。今聞けば、そんなバカげた対応があるのか?隠ぺいして拡大させてどうするのか?医学的根拠がどこにあるのか?そう疑問を投げかけたくなることばかりだ。そういう時代のリーダが良かれと思って行ったことが、後々歴史として評価されていく。きっと今我々の周りで起こっていることも同様なのであろう。
精神疾患の概念がはっきりとしなかった時代に、目からアイスピックのようなものを突き刺して前頭葉を切り裂く…ありえない。ハンセン病患者を無人島に隔離する…善良な市民であるはずなのに…そんな過去の失敗から学ぶことはたくさんある。
わからなかった時代だから歴史として振り返ることで、現代の視点から考えることができる。そんな現代に起こっていることが歴史から学んだことの上に成り立っていてほしいと思う。






世界史を変えた13の病

世界史を変えた13の病

  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: 単行本



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