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警官の血 [読書]

久しぶりに小説を読んだように思う。
紹介してもらった本だがこれがなかなか面白い。
3代続いた警察官の話である。3人とも優秀であり、それぞれに味のある警察官であった。戦後すぐに採用された祖父の市が最後まで関係していく。途中、切なくなるのはやはり恋愛感情だった。恋は人生をいかようにも味付けしてしまう。
そして警察官小説の醍醐味は正義とは何かと言うことだ。人が生きているなかで絶対の正義なんてない。常に相対的な良し悪しのなかでどこに線を引くかの問題である。3代のそれぞれの警官が微妙にずれながらそれぞれの線を引いてきて、そこに焦点が当てられていく。その一瞬の判断が後々自分を苦しめていくし、その判断からその人自身を変えていく。
あぁそんなもんだよなぁと、読み終えて感じる。
眠い研修会の合間と、そこに向かう電車のなかで良い時間を過ごさせてもらった。問題は研修会の理解は深まっていないことの上に、4月が近い不安ばかりが募ることである。







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