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かがみの孤城 [読書]

ある時、仕事にいけなくなった僕。
それは、学校に行けないそれぞれの事情を抱えた子ども達と同じなのかもしれない。こういう時にこういう小説に出会うのかな。
仕事にいけなくなった僕も、何年かぶりに大学時代の友達に会うことになった。その子は仕事を辞めるって。時代を越えての同じような思いで会える。

小説の中の子達も時代を越えて会い、その忘れた記憶の中で現実世界でも糸を繋ぐように助け合う。

どっかで僕も助け合える。自分に言い聞かせながらページをめくる。
記憶にないけど、残された思いはある。そうやって人と人は偶然を装って出会うのかもしれない。

行けなくなった場所に、もう一度行く勇気を「たかが学校」「たかが仕事」人生ではない。

もうしばらくかがみの世界で考えてみようと思う。
そして、元に戻ったとき、この期間の記憶は消えて、それでも繋がれた糸があると信じながら。

元気なときに読んでたら、フィクションでしかない物語が、現実とリンクする。
まさにかがみの孤城であった。






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