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柔道 その歴史と技法 [読書]

「柔道は負ける練習から始まる。」
そんな話題で人と話しているときに、いつから受身の練習をするようになったんだろうという疑問がわいた。
図書館に行くと、柔道に関係する本はあまりなく、その中でも答えをくれそうな本を探した。
柔道の受身は1597年生まれの関口新心流柔術の流祖が猫の宙返りを参考にして屋根から落ちる稽古で体を守る方法を工夫したところが始まりのようである。
柔道とは、加納治五郎が諸派の柔術やレスリングなどの格闘技を、体系的にまとめて体育として世に作り出したものである。その背景にある歴史的・文化的、思想が書かれた本であったので読んでいて、柔道の奥深さを改めて考えることができた。

でも、受身の技術がどのように生まれ育ち、結果的に指導の中で重要視されるようになったのかはわからなかった。

まずは受身から…その常識を変えれたらいいのになぁ。






学校武道の歴史を辿る

学校武道の歴史を辿る

  • 作者: 藤堂良明
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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反転授業 [読書]

先日読んだ、教育哲学の本に出てきた反転授業。
大まかな考えはネットで調べて分かったが、今回はもう少し詳しくと思い本を手に取った。
基本的には講義を集団の前で行えば、内容の進み方が早すぎる人も、ちょうど良い人も、遅すぎる人もいる。さて、誰に合わせた講義をするべきか…。
時に休んだ生徒がいる。その生徒に個別に補習をしていくべきか…。
知識として学ぶことは、集団で行わなくても、個別にビデオを見ればできる。最近では予備校ではネット授業が見たい時に見たいように、一時停止も早送りしながらでも見ることができる。

反転授業は、講義形式の授業内容は課題として、家庭でビデオを見ることで終わらせる。そして、学校では、生徒のレベルに応じた演習を行いながら、必要な時に仲間と相談し、先生が指導する。
教えることが大切なのではなく、生徒自身が学ぶことが大切である。

教室と言えば、先生が教えて、生徒が理解していることに期待することになり、学習空間と呼べば、生徒が自ら学ぶ場所となる。同じ一つの部屋を呼び方から、大きな思考の転換へと導く。

学ぶことは権利である。義務ではない。義務は、子どもたちに教育を受けさせる義務が大人にはあるということだけだ。学びたいと思うのに、思うようにいかない子どもたちへの一つのアプローチの仕方であり、かつてのような同質の大量生産をするような教育が通用しなくなった世の中への一つの提案である。

講義を省くことで、学校では生徒と生徒、生徒と教員の接点が増える。なんだか目からうろこな感じがする。

こういうことがあちこちでチャレンジされるような、そんな環境で学んだ生徒は挑戦を恐れない大人に育っていくんだろうなと思いながら読み終えた。

反転授業

反転授業

  • 作者: ジョナサン・バーグマン
  • 出版社/メーカー: オデッセイコミュニケーションズ
  • 発売日: 2014/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






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